駄文〔まだ有名じゃない〕
まだ有名じゃない
Ⅰ
「ダメだよ。。。」
透明な空気の下で今にも消え入りそうな声が響き渡る。声は振動し閉架下の書庫にまで
振動しトランジスタラジオの周波数のように増幅する。アルコールの消毒液の匂いが
打ち寄せる波のように染み渡りニーハイとソックスが触れ合う。閉じられたカーテン
が風に揺れそこから世界へと繋がってる。二人はまだ世界を知らなかった。モンシロ
が風に舞いじゃんけんをするように寄りそって飛んでいた。桜の木より透明な未成年
は囁いた。
「ブロンズ像のそばは
「それは」
身体をよじり抵抗しようとする。やがて静かに身を委ね海になる。
葡萄はまだ収穫されていない。
〔感想〕
台風の日に働いた掏摸揺れるぽりいぷ
台風の静かの海はすぷうんのやうに揺れり
台風コロッケ食べた次の日学校を休んだそれだけ
アルベルト・ルイ・サンチェス「空気の名前」・・・霧のノートルダム・巴里を想わせ
スプーンをかき混ぜる。(何を思って?」月ノ美兎・・・リアルタイムストラテジー
攻略中。FPS寄りじゃないのかな?カルヴィーノの三部作とステファン・マンクーゾ
「植物は知性を持っている」「植物は未来を知っている」は同じ問題圏を扱っている
中村文則「掏摸」「王国」昏い領域を相対主義的な視点から取り扱っていて刺激を
受けた。童田久遠・・・時間は永遠の奴隷永遠は時間のしもべ